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広島のみなさまへ

今年、広島は被爆70周年という節目の年を迎えました。

街中にあふれるクラシックを通じて、あらゆる人々が幸せになれるひとときを過ごしてもらおうと企画した「威風堂々クラシックin Hiroshima」に、今年は平和と希望のメッセージをのせて、みなさまにお届けいたします。

「威風堂々クラシックin Hiroshima」は、富士山より格式高く、敷居は広島城の御壕より低くをモットーとしています。しかし、「威風堂々クラシックin Hiroshima」は広島市民のドキュメンタリーで有り、ノンフィクションの物語です。どの様に育っていくかは誰にも想像さえ出来ません。
一つだけ分かっているのは、最愛の広島市民のみなさまと、ここに基盤をしっかり作り固め、永遠の幸せを築き続けるのが、私の人生をかけての使命だと心得ています。

また今年も、才能あふれる若き演奏家が多く出演します。全世界の若い世代は必ずやこれまでの伝統的な交流の歴史を継承し,これをさらに豊かな心の交流として発展させていくにちがいありません。
私も、未来に焦点を定め良い伝統をかたくなに守りながらも、まっしぐらに広島のみなさまと一緒に突き進んでまいりたいと思います。そして「広島に来れば夢がかなう」と感じられるように、この場所がより一層魅力ある都市となるようお手伝いしていきます。

それでは、今年も活気にあふれた演奏をお楽しみください。そして、ご来場くださった皆さまにとって、「威風堂々クラシックin Hiroshima」が、音楽を通じて平和への思いを新たにし、その思いを会場全体で共有するような心に響く体験となることを願っています。

広島市文化大使 大植英次

大植英次プロフィール

 1956年10月3日広島市生まれ。大阪フィルハーモニー交響楽団桂冠指揮者、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団名誉指揮者。タングルウッド音楽祭でレナード・バーンスタインと出会い、以後、世界各地の公演に同行、助手を務めた。これまでにミネソタ管弦楽団音楽監督、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、バルセロナ交響楽団音楽監督、大阪フィルハーモニー交響楽団音楽監督を務め2000年よりハノーファー音楽大学終身正教授。2005年「トリスタンとイゾルデ」で日本人指揮者として初めてバイロイト音楽祭で指揮し、世界の注目を集めた。
2006年大阪芸術賞特別賞、斉藤秀雄メモリアル基金賞受賞。2007年大阪市市民表彰受賞。2009年ニーダーザクセン州功労勲章・一等功労十字章受章、広島市民賞、中国文化賞受賞

威風堂々クラシック in Hiroshima 実行委員会事務局

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